公益社団法人 日本海員掖済会 宮城利府掖済会病院

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【第32号】ショッピング中に大胸筋を鍛える

 震災後当方が通っていたスポーツクラブの支配人が饅頭をもって我が家にやってきた。『震災でスタジオが壊れ復旧の見込みが立たないので、当クラブは規模を縮小し女性専門のシェイブスタジオとしてやっていきたいと思いますので・・・』ということだった。それ以来、当方はスポーツクラブに頼らず、日々の生活の中でエクササイズをする試みを行っている。

 週末のショッピングで荷物持ちとして家族の後ろについて歩く時間。これはエクササイズをする格好の時間である。両手に持つ荷物を使って、レッグカール、ダンベルフライ・・・またスクワットもできる。しかしこれらはすべて重力を利用した運動。垂直方向に動かす筋肉は鍛えられるが、水平方向に動かす筋肉を鍛えることはできない。

 スポーツクラブにはベンチが設置されているのには理由があるのである。ベンチを使ってベンチプレスをやったり、ダンベルのプッシュアップを行うのは日常生活では水平方向に動かす筋肉とくに大胸筋の訓練が困難だからである。うー、日常生活筋トレではやはりスポーツクラブにはかなわないか・・・。

 体をエビぞりにして荷物を持ち上げてみた・・・でもエビぞりにといってもせいぜい60°ぐらいが限度であろう。それに公衆の面前でエビぞりになりながら両手で荷物を持ち上げるという行為はさすがの当方でもできない。

 洋式トイレの蓋の上で仰向けになり、荷物を持ち上げたらどうだろう。トイレの蓋がベンチというわけである。確かに他人の目はシャットアウトされているから羞恥心問題は解決される。しかし狭いトイレの中で荷物を持ち上げると、かさかさ音がする。トイレでなにか不審なことをやっていると思われかねない。

 そんなことをやったり、思ったりしながら、荷物持ちをやり、いろいろ体を動かしているうちに歩きながら大胸筋を鍛える方法を2つばかり考案できた。ノウハウはヒ・ミ・ツ。

 無あるいは逆境というものが新しいものを生み出すきっかけになるのだ。 ネバーギブアップ! ショッピング荷物持ちエクササイズは日々進化し続ける。

発行日:2013.01.15