沿革と理念
沿革
宮城利府掖済会病院は、昭和24年10月に塩釜市尾島町51、東北海運局内に塩釜診療所として発足しました。昭和28年10月、診療所を発展的に解消して塩釜市千賀の浦7番2に塩釜掖済会病院(30床)を開設し、昭和31年5月には病棟を増築して60床に増床しました。
昭和31年9月には金華山東方はるか沖合で、操業中マグロ漁船の重症船員の救助に、海上保安部と共に当院医師・看護師が出動しました。これが我が国における最初の洋上診療となりました。
昭和41年5月、塩釜市新浜町1丁目15番24号に新築移転しました。昭和47年6月に救急病棟を増築して100床の病院となりました。この間、医療無線電報発受病院、救急病院、救急医療基幹病院などの指定を受けて医療事業を発展してきました。塩釜掖済会病院老朽化が進んだため、平成9年12月に利府町のご支援・ご協力をうけ現在地に新築移転し「宮城利府掖済会病院」と改称して新しいスタートを切りました。
掖(えき)はわきから助ける、済(さい)は救うこと・助けることを意味します。この掖済の理念を持つ「公益社団法人日本海員掖済会」は、明治13年8月に設立された、我が国で最も古い歴史のある公益法人です。掖済会の設立当初は、船員を対象とした医療事業、職業斡旋事業、宿泊施設の提供などの援護事業を行っております。現在は、船員のみならず地域社会全般にわたって医療事業を主体とした福祉事業と船員に対する福利厚生事業などを行っております。なお、掖済会病院は全国8ヶ所の主要港に開設されており、海上の船員が急病や大ケガをした場合に無料で相談できる無線医療助言通信に掖済会8病院は貢献しております。
宮城利府掖済会病院は、掖済会の理念をもとにして「安全・適切・親切」な医療の実践を院是としております。医療水準をたもち、信頼される病院を目指して全職員一丸となって努力し社会に貢献致します。
基本理念
掖済(導き・助ける)の精神に基づき、
親切・丁寧な医療を心がけます。
基本方針
- 地域に親しみ、信頼される病院をめざします。
- 患者さんにやさしく、安心できる診療をめざします。
- わかりやすく、ていねいな医療をめざします。
- 互いに尊敬しあい、働きがいのある職場をめざします。
「患者様の権利と責務」に関する宣言
宮城利府掖済会病院は、患者様が安心して医療を受け、ともに信頼関係を深めることができるように、ここに患者様の権利を守り、患者様に守っていただく事項を揚げます。
■患者様の権利
- いかなる状態にあっても、人格と人権が尊重されます。
- 最善の治療を、平等に受けることができます。
- 自身の受ける医療についてのすべてを知る権利があります。
- 診療記録や検査結果等の情報の開示を求めることができます。
- 医療行為について、充分な説明を受け、利点と危険性を知ることができます。
- 自由な意思で医療の選択および承諾や拒否をすることができます。
- 検査や治療方法を自由に選択できます。
- 担当医師や医療機関を自由に選択できます。
- 診療に関する必要な書類を求めることができます。
- 診断書や入院証明書を求めることができます。
- 転院の場合は診療情報提供書を求めることができます。
- 医療情報は保護され、不当に利用されることはありません。
- 自身の受けた医療について、いつでも意見や苦情を申し立てることができます。
■患者様に守っていただく事項
- 適切に診療ができるように、自身の疾病や健康に関する情報をできるだけ
正確に提供してください。 - 診療内容の説明がよく理解できなかった場合は、理解できるまで質問し、
充分納得してください。 - すべての患者様の円滑な診療のために、病院の規則や指示に従ってください。
- 医療費の支払いは責任をもって対応してください。