【第46号】宮城健康ストリートダンス協会発足
ここに宮城健康ストリートダンス協会発足宣言!
元えきさいストリートダンス教室講師の大島雄大先生は、以前よりストリートダンスの治療的効果に気づかれストリートダンスを医療の現場で生かしたいという思いをもっておられた。しかし医療関係者ではない為なかなか医療の現場に入り込むことはできなかったという。一方片寄はストリートダンスを習う中で、ストリートダンスのいくつかの動きの中に東洋医学的効能がありそうであることを見いだしていた。 7~8年前になろうかと思う。いつの日がストリートダンスを臨床の場で生かしていこうと2人は意気投合したのであった。
しかし、それはなかなか実現しなかった。片寄が様々な業務に忙殺されダンスプロジェクトの草案に専念できなかったことが主な理由だが、片寄自体がストリートダンス単独での健康増進効果には限界があることがみえてその位置づけを定めることができず、またストリートダンスを臨床に生かす場を見出すことができず月日は流れていった。昨今の臨床研究の現状において、一臨床医がストリートダンスの効果を科学的に示すことは極めて困難であることも大きかった。
ところが最近、練馬総合病院漢方センターの中田英之先生の、『疾患と異なり生活習慣の問題で生ずる不具合は治療ではなく生活習慣の是正とセルフケアで対応すべきだ』という話に基づき、また片寄のこれまでの空手やエスニック料理などの分野での経験も交え、食事、運動、姿勢、睡眠などの指導を片寄の外来で総合的に行う様にしたところ目に見えて治療効果が上がることを経験。このような経験を通し片寄の頭の中でストリートダンスもその総合的生活指導の一環という位置づけにすることができた。
さて、このところ外来で時折みかける職場や家庭で様々なストレスを受け、頭痛やめまい、動悸などを生じている患者さんに対しストリートダンスではどう対応したらいいのか。片寄は横隔膜を動かすリーボックやハートビートを行うのがよいのではないかとみている。このほど大島雄大先生がリーボックとハートビートを踊っている様子の動画を撮影した。今後この動画を患者さんに見せて生活指導をしていきたいと思う。これが宮城健康ストリートダンス協会の初仕事となった。宮城健康ストリートダンス協会は去る9月に発足。規約も作成した。おりしも先日の新聞TRFのサムさんが認知症予防のダンス『リバイバルダンス』を発表したという記事が載っていた。こちらも発足宣言しておかないとね。
発行日:2020.01.23