一般社団法人 日本海員掖済会 宮城利府掖済会病院

【第42号】マキコレ健康法

 群馬県桐生市にかない屋というワインに携わる方の知る人ぞ知るワインショップがある。この度金井強社長と娘さんの金井麻紀子さんに2日に渡りお付き合いする機会があった。  金井麻紀子さんは、フランスに14年間滞在し、フランスでワイン醸造ができるディプロムを日本人で初めて取得された才媛。そのフランスワイン界に精通された方の目で厳選して輸入しているワインはマキコレワインと呼ばれている。金井強社長は言う。子供の頃から質の良い食物のみを食べてきたので舌の感覚は鋭敏で不味いものはすぐわかる。ワインを極めるのも鋭敏な味覚があれば比較的簡単。舌で旨いかまずいか見極めればよいのだと。マキコレワインは、化学肥料を使わず自然に即した農法で収量を落として作ったブドウを手作業の選果で傷んだブドウを取り除いて作られる。自然な果実の味わいがし、人工的な味はしない。最近多い人工的なつくりのワインは臭くて飲めないとも。

 マキコレワインは時に最初固い感じがして飲みにくい感じがあるが、食事後半になると開いてきて美味しくなる。酸化して防腐剤や添加物の香りで臭くなることもない。最初の段階でマキコレの美味しさがわかるにはどうしたらよいかと伺うと自然な果実味がわかる味覚が大事であると。その証拠にマキコレを支持してくれているお店には一流の料亭なども多く、一流の料理人はその鋭敏な味覚でマキコレワインの良さを分かってくれているのだと。

話は最近の食べ物にも及ぶ。添加物がどっさり加えてあるコンビニやファーストフードの食べ物も臭くて食べられない。お孫さん(金井麻紀子さんの息子さん)も食のサラブレット。某ファーストフードのチキンナゲットは臭いといって口にしないそうである。コンビニのおにぎりには添加物がふんだんに使われている。それを知っているコンビニの事務員さんは自社のおにぎりを口にしないとも。すでに遅いかもしれないが、自分の舌をマキコレワインの旨味がわかる舌に育て上げたいなと思った。話を伺って以来当方はコンビニのおにぎりを昼食にするのはやめ、自宅からご飯とおかずを持参することにしたのである。

中国の古典菜根譚にこのような文章がある『醲肥辛甘<じょうひしんかん>は真味にあらず。真味はこれ淡なり』と。マキコレはこれかなと思った。淡なるマキコレワインの旨味を理解すべく味の濃いもの、しょっぱいものは避け、人工的添加物をなるべく避け素材そのものの旨味を味わうようにしていると、いつの間にか口にしているものが薄味になっている自分に気がついた。マキコレ健康法である。ある人曰く。でもワイン飲んで肝臓のほうが悪くなるのではと。それはごもっとも。

発行日:2018.01.15